ラベル 現地活動 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 現地活動 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2012年9月1日土曜日

7/11 ロシャールさんと語る会 報告

 7/11 末続集会所で、ジャック/ロシャールさんをお迎えして、「ロシャールさんと語る会」を行いました。

開始前、「末続ふるさとを守る会」さんが作成した、線量マップ、土壌放射線濃度マップの説明を聞くロシャールさんご一行さま。
 
北海道から、お菓子の差し入れをいただきました。
会の間は白熱してお菓子を食べる雰囲気ではなかったので、帰り際にお配りして、お土産にしていただきました。


集会所に設置されたモニタリングポスト。表示単位は Gy/h です。


集会所入り口は、来場して下さった方の靴でいっぱいです。


会場の端まで、満席でした。暑い日だったので、集会所内に熱気がこもりました。


 「私は、62年前に生まれました。結婚しています。32歳と37歳の子供がいます。11ヶ月前に孫が生まれました。これが、私の人生です。」
 とはじめられたロシャールさんの自己紹介は、簡単な経歴紹介の後、
 「原発の事故の後は、様々な専門家がいて、様々な意見があって、どれを信頼してよいかわからない。ダイアログ(対話)を通じて、共通の言葉を探していく事が、大事です。時間はかかるけれど、地元の状況を踏まえた、抽象的でない話をしていくことが大切です。」
 と続けられました。 
 
 会場の皆さんは、その言葉になにかを感じながら、その意図を掴みかねているような印象でした。

 ついで、会場の方にも、簡単にお名前とお住まいの場所だけの自己紹介をしていただきました。

予定では、あまり多くない人数を想定していたため、参加者ひとりひとりに自己紹介していただいて、ゆっくり話をしていくつもりでした。しかし、想定以上の方々にご来場いただいたため、自由に質問していただく形になりました。

 自由質問に入った時、会場で最初に質問された男性は、ベクレル、CPM(カウント・パー・ミニッツ)、シーベルトの違いは、と尋ねられました。
 質問が長くなったため、司会が、途中で質問を制止しかけた時、少し怒りをあらわしながら質問を続けた男性は、現在、避難中の方でした。
 「またここに戻ってきたいのですね?」と確認したロシャールさんは、「ここに住んでも問題はない、けれど、大切なのは、あなたが専門家になることではなく、自分の状況を把握し、自分にとって何をする事が必要かを知り、自分や家族の状況をコントロールすることだと思います。」と続けました。
 質問をされた方が、どのように感じられたかはわかりません。

 別の女性は、「東京にいる息子や孫が遊びに来てくれない。」と胸に付けている個別積算線量計を見せながら、発言されました。

 その後、ロシャールさんのベラルーシでの経験を、会場のテレビに写真を映しながら、説明されました。人によって受け取り方は、様々なようでした。


 別の男性が、会の終わり近くの頃に、「自分は、放射性物質がある状況そのものが受けいれられない。元の末続に戻したいんですよ。」 と言われました。
 
 この言葉は、すべての人に共通する思いです。
 
 これに対して、司会をしている私(安東)から、「放射性物質のない、事故前の状況に戻りたい、という思いは、みんな共有しているもの。私も、放射性物質がなくせるならば、こんな活動をしようとは思わない。けれど、残念ながら、放射性物質は簡単にはなくならない。ならば、そんな中で少しでも状況をよくしていけるようにしていきたい。ベラルーシの人たちも、自分たちの力で乗り越えられたから、それを参考にさせてもらえるなら、と思って、今回、ロシャールさんをお招きしてお話を聞く事にしました。」と話させてもらいました。
 深く頷いてくださる方が少なからず会場内にいらっしゃいました。
 放射性物質がある状況が受け入れられない、と発言された男性は、会が終わった帰り際に、「若い人たちは、もう、戻ってこないと思うんですよ。」と、寂しそうに言われていました。

 人数が多かったため、思うようにコミュニケーションが取れず、会場の皆さんも聞きたい事が聞けなかったのではないかと思います。
 ロシャールさんは、末続への再訪問を約束して、帰って行かれました。
 これをひとつの機会として、「共通の言葉」を探す試みを続けていきたいと思っています。


 なお、この企画での会計は以下の通りになりました。

[支出]
飲料代  \ 10,480 (ゲスト夕食・会場飲料)
土産代  \  7,350
雑費    \  1,900
交通費   \ 41,580
-----------------------
合計 \ 61,310

2012年6月29日金曜日

7/11 「ジャック・ロシャールさんと話す 福島、いわき、末続の今 そして、これから」開催のお知らせ

7月11日(水)18時30分より、いわき市久之浜町末続の末続集会所にて「ジャック・ロシャールさんと話す福島、いわき、末続の今、これから」という集まりを、「末続ふるさとを守る会」さんとご一緒に、開催いたします。
久之浜町の末続地区内では、地区有志の「末続ふるさとを守る会」さんの手によって、ほぼ独力で空間線量マップと土壌濃度測定マップを作成されています。
エートスいわきでは、「末続ふるさとを守る会」さんと協力しながら、放射性物質のある環境での暮らし方を模索しているところです。
この集まりは、見学は自由となっておりますが、ぜひ、地元末続の方にご参加いただき、お話ししていただければと願っております。

なお、報道関係で、取材ご希望の方は、事前にご一報下さいませ。


2012年4月19日木曜日

エートスいわき議事録0408


エートスいわき議事録20120408

(↑クリック:Googleドキュメントにアップロードされているファイルが開きます)

4月8日行われたエートスいわき会合の議事録です。(作成:@m_aber)

2012年4月7日土曜日

第1回住民交流会考察

今回、交流会を行ってひとつ、実感したのは、放射能を巡る問題は、本質的には、そこに住まう人間の、事故前は普通に行ってきた、自分自身の生活を自分自身で管理する能力を侵害する、という点です。
問題は、自分自身の日常生活であるのに、何をどう対処すればよいのかわからない、という点にあり、そこから、不信、怒り、無力感といった感情も湧いてくるように思われました。
放射性物質が拡散した日常そのものが、自分自身の生活を管理する力を損なうものであるのに加えて、被災地域においては、行政対応、マスメディア等の報道、あるいは、被災地域外からの様々な情報等によって、さらに翻弄される状況になっています。
自己決定権が損なわれている状況、と言い換えられると思います。


住民側から出る声は、大きく3点に大別されました。
1:シーベルト、ベクレルと言った単位がわからないという、ごく基礎的な知識面での疑問。
2:長期的な面での健康影響の懸念。
3:これからどうすればよいのか、という現実への対処方法の問題。

この中で、もっとも重要なのは「これからどうすればよいのか」という困惑の声です。
1や2の部分は、知識的な面で対応可能なところです。
しかし、ここで重要なのは、知識的な説明について社会的な判断を持ち込まない、ということです。
なぜならば、そこに住民以外が社会的判断を持ち込むのは、住民側の自己決定権をさらに侵害するものだからです。
住民側が求めているのは、「危険/安全」という判断ではありません。
確かに、安全な数値はどこなのか示して欲しい、という声をよく聞きますが、私は、それは、本当に求めているものとは違うと思っています。
おそらく、数値を示したところで、その数値を求めた人は納得しません。本当は、数値ではなく、自分自身の納得を求めているのだと思っています。(そして、その事に自分自身で気付いていないため、「数値を示してくれ」と言う言葉になっているだけなのだと思います。)

自己決定権が損なわれた状況が、問題の根幹にあるならば、まず最初に行うべき事は、住民側の自己判断能力、自己決定権を尊重する事です。

その点を踏まえながら、今回の交流会でのやりとりを振り返ってみます。

1の基礎的な知識面での疑問は、住民に向き合って丁寧に説明していただくことで、ある程度理解と納得が得られたと思います。
ただし、ここで重要なのは、知識のやりとりを媒介としながら、実は、知識そのものは主ではない、という点です。
自分たちがわからないことを、専門家が一度受け止め、それに対して向き合って説明してくれている、と感じる事による信頼関係の構築が重要だったのだと思います。
この過程において、事故以降、翻弄されてきた「シーベルト」「ベクレル」と言った用語への抵抗感が薄れ、専門家に対する信頼感が得られた印象があります。
知識の正確性を重視して、多くのものを注ぎ込んだり、一方通行で知識のみを与えようとするのは、逆効果になると思います。
押しつけは、ただでさえ損なわれている自己決定能力をさらに侵害するもの、と受け止められ、感情的反発を呼ぶからです。
あくまで、住民が求めた疑問に対する回答と、量程度のものであれば十分であるように感じました。



2の長期的な健康影響への懸念ですが、現在わかる限りのデータに基づいた説明をしていただきました。

今回、特に重要であったと感じたのは、医学的、疫学的なデータが示す事実と、それを受け取る側がどう感じるかは、まったく別物である、という事を強調することでした。
たとえば、年間2mSv被曝が増えたとしても、健康への影響は出ないと考えられる、と説明します。
しかし、同時に、それをどのように感じるかは、データや知識とはまったく違う話であり、受け取る側の気持ちは気持ちとして、当然のものである、という事をはっきりと述べる事です。
これもまた自己判断能力の尊重のひとつ、と思います。
どのように感じるかは自由だ、と言う事で、相手の判断を尊重する姿勢を示すのです。

もうひとつ重要であったのは、加えて、健康への影響がないとしても、通常よりも被曝が増えたこの現実は、まったく普通の状態ではないし、それを放置しておいてよいものではない、という事を明確に述べる事でした。
長期的な健康影響も考えられない、と言う話をしただけでは、まだ納得できない、不安そうな表情をしていた方も、 健康への影響がないとしても、対処はしなくてはならないし、減らせるものは減らしていかなくてはいけない、そこまで言うと、安心した表情をされた方が多かったです。

なぜ、このような反応が返ってくるかというと、長期的な健康への影響はない、とデータを示しただけでは、その状況に置かれた人間にしてみれば、この状況をそのまま放置する事を肯定するものに繋がりかねないからです。
現実に、健康への影響はないのなら、何の対策もしなくてもいいのではないか、という人もいます。しかし、それは、正しくありません。
ALARAの原則として正しくない、というだけではなく、ごく普通に暮らしていた住環境が脅かされた状況になってしまった、という住民の状況から考えても、まったく正しくないのです。
このような不利益を得る状況になってしまった現実は肯定されるものではない、そこまで踏み込まなければ、ただ長期的な影響はない、と言っても、住民側のもやもやとした不安感は払拭されないと思います。
どう感じるかは自由、とだけ述べるのでは、突き放した姿勢とも受け取られかねません。
ここで、この現実をそのまま放置するのではない、減らせるものは減らしていこう、と言う事は、被災地域の住民へ寄り添う=連帯する姿勢を明らかにする事になります。
減らしていく方法を一緒に考えてやっていきましょう、と言う姿勢をとることによって、住民側は、自分達の自己決定権を尊重しながらも、寄り添ってくれようとしているのだ、と感じ、それまでの説明内容についても、すんなりと受け容れられるようになる気がしました。

文責:安東量子








第1回住民交流会報告

3/31、4/1 両日にかけて、いわき市内の一集落において、専門家の先生(物理学・放射線医学)を交えて地域住民の交流会と、線量の実地測定会を開催しました。

【1日目】
座談会方式で、住民側の現在困っている事、聞きたいことを、ひとりひとり話してもらいながら、専門家の先生との対話の機会を設けました。
参加住民は、地域住民13名、専門家の先生2名、エートスいわきのメンバー4名、近隣地からの見学参加者3名でした。
若い世帯は避難している地域だったため、 地域からの参加は高齢者の方が主体でした。

ひとりひとり話をしてもらう過程で、地域住民側から出た声は、以下のようなものでした。

ところどころ雑談を交えながら、 回答可能な箇所については、専門家の方による回答をしていただきました。

座談会において、住民から出た声については、細かい部分を見れば、様々ですが、大きくは、3点ほどに集約できます。

1:シーベルト、ベクレルと言った単位がわからないという、ごく基礎的な知識面での疑問。
2:長期的な面での健康影響の懸念。
3:これからどうすればよいのか、という現実への対処方法の問題。

専門家サイドの皆さんから、回答をいただけるのは、1と2の疑問についてになります。
これらについて、専門知識として客観的な情報の解説を加えていただく事により、住民側は、現在の自分たちの数値のいわゆる相場観を得る事ができたと思います。
部分的な知識については、うんざりするほど溢れていますが、それらを総合するとどうなのか、全体としてどう考えればよいのか、という部分については、住民側の需要は非常に高いと感じました。
詳細は、別記事として、考察を加えてみたいと思います。

3のこれからどうすればよいのか、という点については、専門家の方だけでは、答えを出せない部分です。
どうすればよいのか、という部分への手がかりになれば、と思い、専門家の先生との対話が一区切りついた段階で、ジャック・ロシャールさんからいただいたベラルーシの写真を紹介しました。(ロシャールさんご本人から自由に使って良いとの許可を頂いていますので、掲載いたします。)
立ち入り禁止区域30kmゾーン間近に住む少女達の写真。
背景奥に見える森林ラインが30km区域のラインです。(30km圏内は放置林になっているため)

ベラルーシで川遊びをする子供達。

ベラルーシの写真を見せる事に対して、拒否反応があるのではないか、と半分心配しながらでしたが、こちらが驚くほどに、非常に高い関心を持って見て頂けました。
チェルノブイリ事故の大きな影響を受けた地域でも、人がごく普通に暮らしている、という事をご紹介した後、けれど、ただ何もしないでそのまま暮らしているのではない、ということで、こちらの写真を紹介しました。

これはエートスプロジェクトの写真。子供達と放射線量計測中。


自分たちで、身の回りの放射線を測って、きちんと把握し、気をつけるところはきちんと気をつけながら暮らしているのだ、とお話しすると、納得した表情をされる方が多かったように思います。
今回、企画に先立って、事前に地域住民のおひとりの方に、個別積算線量計(デジタル式で積算数値が表示できるもの)を付けて頂いていました。
その数値を紹介しながら、一番、大切なのは、自分自身がどれだけ被曝しているのかを把握する事、そのためには、空間線量率を単純に掛け算した数値ではなく、現実に自分がどれだけ被曝しているのか、きちんと計測しなくてはいけない、と言うお話をすると、身を乗り出すように頷いていらっしゃいました。
私も含めてそうですが、誰もが「自分自身がどれだけ被曝しているのか」という事を知りたいのです。
そして、まずは、個別積算線量計をつけ、空間線量率を測り、自家野菜等も計測し、とにかく身の回りの放射能を可視化する事、そして、それに対する対処策を考える事が重要なんだと思う、と言う話をしているとき、目を輝かせるように話を聞いていらっしゃったのが非常に印象的でした。


【2日目】
空間線量を測って回ります。
(エートスいわきのメンバー自己所有のものと、貸し出しをしてもらったもの)

計測するお宅へ向かう途中、ゴミを燃やした後の灰を見かけ、計測実験中。
残っていた灰が少なかった事もあって、極端な変動はありませんでしたが、若干高めでした。


いわき市では、現在、各支所で線量計の無料貸出しが行われています。
また、自己所有の人も少なくはなく、加えて、今回の開催対象の地域では、詳細な線量マップを住民の有志の方々がすでに作成しています。
つまり、皆さん、自分のお宅周辺の線量がどれくらいなのか、ということは、とっくにご存知でした。
今回、測った時も、出てきた数値そのものについては、「やっぱりそんなもんだよね」という反応がほとんどでした。
ところが、既に線量そのものは把握していたにも関わらず、実に生き生きと、計測に参加されていました。

今回、違ったのは、
・事前に数値の意味を専門家の先生から説明してもらっていた事。
・ひとりではなく、みんなで計測したと言う事。
・把握し、被曝量軽減=生活改善につなげる、という計測の目的がはっきりしていた事。
ではないかと思います。

線量を計測する時に気をつけたのは、住宅周辺の全体の線量をまずは把握するという事です。
つまり、雨樋の下やホットスポットばかり測っても仕方ない、自分たちが現実に長く過ごす場所の線量を把握する事が、被曝量軽減のためには、一番大切という事を徹底しました。
普通の場所、また、室内の寝室や居間など、ご自身が長く過ごされる場所を測ろう、ということです。

次に、気をつけた方がよい場所を測る時は、その対処策もセットにして提示するという事です。
薪が積んであるお宅では、その薪はいつから積んであるものかを確認して、その薪を使用した後の灰を計測しました。灰はやはり高い数値を示しました。
灰の取扱について、絶対に畑には入れないで、別のところに保管しておく事を勧めました。
(8,000Bq/kg 以下であれば、普通ゴミで出してよい事になっていますが、線量計のみでは、8,000Bq/kgを超えているかどうか把握ができないため、自治体側で適切な処理方法が提示されるまでは、拡散しないように管理することをご提案しました。)

また、野菜クズなどで自家製堆肥を作っているポイントでも計測すると、空間線量よりは高い数値を示したので、こちらも、畑には梳き込まないことをご提案しました。

高い数値を測るだけ測って放置したのでは、そこに住んでいる人は、じゃあ、これをどうすればいいんだ、と、困惑した状況に放って置かれる事になります。
どんな小さな事でもいい、必ず、対処方法をセットにすると言う事は、そこで暮らす人にとっては、非常に重要な事だと思います。

庭木の周辺も測りました。
当初、庭木は、線量が高いと言われていたのですが、1年経過して降雨の影響もあるのか、今回計測したお宅では、若干高めの箇所はあったものの、空間線量と比べて、さほど大きな違いはありませんでした。
「除染のために、庭木、全部切っちゃった方がいいんでしょ?」と言う話は、多くの方が言われます。しかし、周囲の空間線量と比べて、大きく変わらないのであれば、切る必要性はさほど高くありません。
これくらいの数値であれば、雨が降るごとに付着した放射性物質は少しずつ落ちるし、葉も入れ替わるのだし、地面に落ちた古い葉や、雑草をマメに除去する選択肢もある、という話をした時のことです。
とても印象的だったのが、最初は、「みんな切っちまうんだ」と話されていたお年寄りの方が、切らない対処方法がある、と分かった時、「これ植えたの、じいさまの時だぞ。こんなに大きくなるの、大変なんだ。」と言われたことです。
線量を下げなくては、と、残った住民の方達は思っています。
そうしなければ、お孫さんが遊びに来てくれないし、また一緒に暮らす事もできないからです。
しかし、心の奥底では、切らずに済むなら切らないでいたいのです。
こうした面は、軽視されがちですが、そこで暮らす人にとっては、とても重大な問題です。
もちろん、悩んだ末に、切るという選択もあると思います。
いずれにしても葛藤を生じる状態で、切るか切らないか、という答えを出せるのは、そこに住まわれている住民の方だけです。
住民の方が、納得した答えを出すためには、はっきりとした数値を示す事、見通しを示す事、いくつかの可能性を提示する事、その上で、ご自分で判断していただくということが、大切なのではないかと、私は思っています。

いわき市では、現在、個別積算線量計については、高校生以下にしか貸し出しされていません。
しかし、今回交流会に参加されたこの地区の住民の方は、個別積算線量計を付ける事を希望されています。
線量が高い地区を優先的に、成人にまで貸し出し対象を広げる必要性があると思います。
この個別積算線量計と生活環境の空間線量計測と、ライフスタイルを記録する事により、外部被曝に関しては、ほぼ完璧に把握が可能になります。

食品計測に関しては、各支所に自家製野菜を計測する機器が設置(予定)され、少しずつ観測態勢が整ってきています。

今回参加していただいた住民の方達は、自分自身で把握し、対処していくという事に、非常に前向きな姿勢を示して下さいました。
今後も、同じ地域内で活動を継続し、ただ測りっぱなしにするのではなく、現実の住民の方の暮らしの改善に繋げる方法を、一緒に考えていきたいと思っています。



文責:安東量子

2012年3月26日月曜日

エートスいわき議事録0318


エートスいわき議事録20120318

(↑クリック:Googleドキュメントにアップロードされているファイルが開きます)

3月18日行われたエートスいわき会合の議事録です。(作成:@m_aber)

2012年3月20日火曜日

福島のエートス 会則

福島のエートス 会則

本会則は、平成24年3月4日、総会において承認、可決され、同日以降、施行しております。

2012年3月19日月曜日

エートスいわき議事録0304

エートスいわき議事録20120304

(↑クリック:Googleドキュメントにアップロードされているファイルが開きます)

3月4日行われたエートスいわき会合の議事録です。(作成:@m_aber)

2012年3月2日金曜日

エートスいわき議事録0219

エートスいわき議事録 20120219

(↑クリック:Googleドキュメントにアップロードされているファイルが開きます)

2月19日行われたエートスいわき会合の議事録です。(作成:@m_aber)

2012年2月1日水曜日

エートスいわき議事録0122

エートスいわき議事録 20120122 
(↑クリック:Googleドキュメントにアップロードされているファイルが開きます)

1月22日行われたエートスいわき会合の議事録です。(作成:@m_aber)

2012年1月18日水曜日

twitter へのリンク

 twitter 上の ハッシュタグで、活動しています。

■ #エートス  エートス全般の話題

■ #エートス訳  資料翻訳についての話題

■ #エートスいわき いわきでのエートス活動についての話題

■ #エートス郡山     郡山でのエートス活動についての話題

2012年1月11日水曜日

12/18 久之浜企画 対話記録

2011年12月18日 いわき市久之浜町 久之浜第一小学校で開かれた勉強会内の対話記録を文字おこししたものを掲載します。
同日内、2回にわけて行われた企画を、それぞれ、セッション1、セッション2として公開いたします。
(とりあえず、先に編集完了した セッション1のみ先行公開します。)

なお、今回の対話記録の公開については、ご参加下さったジャーナリストの江川紹子さんを除いては、Session1 については、参加者の承諾を得ておらず、安東量子の一存によって公開する事にしました。Session2については、連絡の取れた方からの承諾を得ております。
そのため、本記録については、引用、転載、また印刷配布等、一切ご遠慮下さいますよう、お願い申し上げます


★セッション1  (文字起こし、レイアウト @pinocchio87 さん。感謝。)

★セッション2 (文字起こし @1000_seeds さん、レイアウト・編集 @pinocchio87 さん。感謝)


【会場内で配布・回収したアンケート結果】
★アンケート集計 (集計 @Non_Take さん。感謝。)

 以下、アンケート集計をして下さった @Non_Take さんのコメントです。

 31名の回答中、途中で回答をやめているもの1件。久之浜以外と明記されているもの7件。内2件は県外。
特徴的なのは、設問5の生活の中で気にしていることが、ないと答えた方8名について、設問10の情報入手先がテレビ、新聞などである事。また、2ヶ所以下である事。
それ以外の項目に共通性は認められず、おもしろいと感じました。
また、この8名に関しては、許容放射線量の回答がほぼ得られていませんでした。この方たちの、事故後の生活に気をつけていることがない、というところを突っ込んでみたいと思いました。
福島の人たちも考えて生活している、とは反する結果と思います。次回のアンケートでは、年齢層、性別などの項目があるとより分類しやすいのではと感じました。

 

2011年12月24日土曜日

12/18 久之浜第一小学校イベント報告(写真)

12/18 いわき市久之浜第一小学校で開催されたクリスマスイベント内で、放射線に関する紙芝居上映と、DVD上映、その後の対話を行いました。
2回に区切って行いましたが、2回目はDVD上映は行わず、紙芝居と対話のみになりました。

会場となった久之浜第一小学校。
久之浜地区は、当初、屋内退避区域に指定されていました。
その影響で、小学校もしばらく閉鎖されていましたが、10/11 に 除染の上、再開されています。
会場となった教室内でも、0.1μSv/h を下回る数値になっていました。

第1回目の参加風景。20名弱だったかと思います。
高齢者の方もいらしてました。
  しかし、高齢者の方は、紙芝居上演の時点で、ついていけない顔をされており、(おそらく、用語自体がもう受け付けなかったのだと思います)、DVD上映開始後、しばらくすると退席されてしまいました。
会場内、DVD上映前の自己紹介では、濃い話をされる方もいらしたのですが、DVD上映には、反応が薄い感じでした。
自己紹介の時の、非常に切実な現実と、科学知識が結びつかなかった(目の前に講師の先生がいらっしゃればまた違ったと思いますが、DVDだと純粋に「知識」のやりとりになってしまう)事が原因のように思いました。

DVD上映は切り上げて、有志の皆さんに翻訳、作っていただいた「原子力災害後の生活環境の回復─チェルノブイリから学ぶこと」 を画面にて紹介。
こちらは、人によっては、かなり関心を持って見ていただけたようです。
用意した、プリントアウト資料も持ち帰ってくださった方もいらっしゃいました。
途中、そもそも「ベラルーシ」の場所がわからない、ということで、チェルノブイリの場所と合わせて紹介中。 

会場内で出た意見。



前向きなご意見をいただいた方もいらっしゃるし、そうでない方もいらっしゃいます。
現実に対して前向きな気持ちをお持ちの方には、ETHOSの紹介は、とても響いたように思いました。
2回目は、最初からDVD上映はしないこととし、紙芝居+意見交換になりました。
地元いわきの方と、イベント手伝いに来ていた県外からのボランティアの方達と半々、10名ほどの参加者でした。
個人的には、県外の方と、地元の人間との意識差が浮き彫りになったように思います。
県外の方は、一般論で語られるのに対し、地元の人は、個別論、具体論。
その噛み合わなさは、それはそれで、互いが浮き彫りになる効果があったとは思いますが、非常に難しいところ、とも感じました。
交わされた話の内容については、後日、文字起こしした記録を載せるつもりでいます。

会場内別室は、クリスマスモード全開でした。