開始前、「末続ふるさとを守る会」さんが作成した、線量マップ、土壌放射線濃度マップの説明を聞くロシャールさんご一行さま。 |
北海道から、お菓子の差し入れをいただきました。 会の間は白熱してお菓子を食べる雰囲気ではなかったので、帰り際にお配りして、お土産にしていただきました。 |
集会所に設置されたモニタリングポスト。表示単位は Gy/h です。 |
集会所入り口は、来場して下さった方の靴でいっぱいです。 |
会場の端まで、満席でした。暑い日だったので、集会所内に熱気がこもりました。 |
「私は、62年前に生まれました。結婚しています。32歳と37歳の子供がいます。11ヶ月前に孫が生まれました。これが、私の人生です。」
とはじめられたロシャールさんの自己紹介は、簡単な経歴紹介の後、
「原発の事故の後は、様々な専門家がいて、様々な意見があって、どれを信頼してよいかわからない。ダイアログ(対話)を通じて、共通の言葉を探していく事が、大事です。時間はかかるけれど、地元の状況を踏まえた、抽象的でない話をしていくことが大切です。」
と続けられました。
会場の皆さんは、その言葉になにかを感じながら、その意図を掴みかねているような印象でした。
ついで、会場の方にも、簡単にお名前とお住まいの場所だけの自己紹介をしていただきました。
予定では、あまり多くない人数を想定していたため、参加者ひとりひとりに自己紹介していただいて、ゆっくり話をしていくつもりでした。しかし、想定以上の方々にご来場いただいたため、自由に質問していただく形になりました。
自由質問に入った時、会場で最初に質問された男性は、ベクレル、CPM(カウント・パー・ミニッツ)、シーベルトの違いは、と尋ねられました。
質問が長くなったため、司会が、途中で質問を制止しかけた時、少し怒りをあらわしながら質問を続けた男性は、現在、避難中の方でした。
「またここに戻ってきたいのですね?」と確認したロシャールさんは、「ここに住んでも問題はない、けれど、大切なのは、あなたが専門家になることではなく、自分の状況を把握し、自分にとって何をする事が必要かを知り、自分や家族の状況をコントロールすることだと思います。」と続けました。
質問をされた方が、どのように感じられたかはわかりません。
別の女性は、「東京にいる息子や孫が遊びに来てくれない。」と胸に付けている個別積算線量計を見せながら、発言されました。
その後、ロシャールさんのベラルーシでの経験を、会場のテレビに写真を映しながら、説明されました。人によって受け取り方は、様々なようでした。
別の男性が、会の終わり近くの頃に、「自分は、放射性物質がある状況そのものが受けいれられない。元の末続に戻したいんですよ。」 と言われました。
この言葉は、すべての人に共通する思いです。
これに対して、司会をしている私(安東)から、「放射性物質のない、事故前の状況に戻りたい、という思いは、みんな共有しているもの。私も、放射性物質がなくせるならば、こんな活動をしようとは思わない。けれど、残念ながら、放射性物質は簡単にはなくならない。ならば、そんな中で少しでも状況をよくしていけるようにしていきたい。ベラルーシの人たちも、自分たちの力で乗り越えられたから、それを参考にさせてもらえるなら、と思って、今回、ロシャールさんをお招きしてお話を聞く事にしました。」と話させてもらいました。
深く頷いてくださる方が少なからず会場内にいらっしゃいました。
放射性物質がある状況が受け入れられない、と発言された男性は、会が終わった帰り際に、「若い人たちは、もう、戻ってこないと思うんですよ。」と、寂しそうに言われていました。
人数が多かったため、思うようにコミュニケーションが取れず、会場の皆さんも聞きたい事が聞けなかったのではないかと思います。
ロシャールさんは、末続への再訪問を約束して、帰って行かれました。
これをひとつの機会として、「共通の言葉」を探す試みを続けていきたいと思っています。
なお、この企画での会計は以下の通りになりました。
[支出]
[支出]
飲料代 \ 10,480 (ゲスト夕食・会場飲料)
土産代 \ 7,350
雑費 \ 1,900
土産代 \ 7,350
雑費 \ 1,900
交通費 \ 41,580
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合計 \ 61,310
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合計 \ 61,310
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