- ふるさとだより23号(リンク先に2013年4月号のPDF、電子ブック版があります。)
原子力災害後の福島で暮らすということ。それでも、ここでの暮らしは素晴らしく、よりよい未来を手渡す事ができるということ。自分たち自身で、測り、知り、考え、私とあなたの共通の言葉を探すことを、いわきで小さく小さく続けています。 mail: ethos.fukushima@gmail.com
2013年4月25日木曜日
ふるさとだより23号
2011年6月からいわき市が発行している広報誌「ふるさとだより」の23号に「2013/3/1 末続仮置き場見学会」の様子が紹介されました。
2013年4月20日土曜日
ベラルーシ視察の動画
昨秋のベラルーシ視察の際の記録動画を、順次公開してまいります(YouTube、字幕つき)。
公開にあたり、ご協力くださったのは、以下の皆様です。
公開にあたり、ご協力くださったのは、以下の皆様です。
- 撮影:江川紹子さん(@amneris84)
- 編集:birdtakaさん(@birdtaka)、Sakai Kazushigeさん(@apo2r)、torinekoさん(@torineko123)、Yoshihiro Satoさん(@yoshisatose)
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テルマ村・ガリナさんのお宅にて その1(19分53秒)
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テルマ村・ガリナさんのお宅にて その2(21分03秒)
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テルマ村・ガリナさんのお宅にて その3(32分28秒)
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テルマ村・ガリナさんのお宅にて その4(13分17秒)
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セレツ村・セレツ文化会館にて その1(19分17秒)
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セレツ村・セレツ文化会館にて その2(30分52秒)
2013年4月19日金曜日
2013/3/10放送 NHK「明日へ ―支えあおう―」
3月10日にNHKで全国放送された
東日本大震災から2年 特集 明日へ ―支え合おう―
の福島パートで、末続地区の方が取り上げられました。その中で、福島のエートスの活動も紹介されています(01:42~02:30)。
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放射能と向きあうために(10分3秒)
2013年3月24日日曜日
2013/3/1 末続仮置き場見学会ご報告
3月1日(金)、末続ふるさとを守る会と共同で、末続地区で行われている除染現場と、地区内に設置されたいわき市久之浜地区除染廃棄物の仮置き場見学会を行いました。見学会のあとには、末続集会所で、参加者の皆さんで感想などを話す時間をつくりました。
今回も、ICRP委員のジャック・ロシャールさん、ICRP事務局のクリストファー・クレメントさん他、海外からの専門家の方が5名ほど参加されました。
まず、地区内の除染現場見学です。
行われているのは、敷地まわりの樹木の枝打ち、細いものについては伐採、落ち葉等の除去、家屋については1階部分の雨樋の洗浄、表土5cm除去、新しい土壌に入れ替え、希望者については、庭木の枝打ちなども行われています。
線量計を片手に、工事されている方から、作業手順などのお話しを伺うことができました。
お忙しい中、ご協力いただいたことに、心から感謝いたします。
ついで、仮置き場見学です。
仮置き場内は、いわき市のし尿処理施設内に設置されています。
整地された地面上に、地下に浸透しないよう特殊なシートが何重かに敷かれた上に、黒いフレコンパックに入れられた除染廃棄物が保管されています。
フレコンパックには、一つずつにタグがつけられ、いつどのお宅から出たものか、空間線量がいくつであったかなどの情報がきちんと記されていました。
敷地がいっぱいになった後は、上にシート等をかぶせて、保管するとのことでした。
フレコンバッグに、線量計をぴったりくっつけると1.2μSv/h 程度の数値が表示されましたが、3mも離れると、0.2μSv/h 以下程度になります。(置き場は山を削っているので、周辺よりも空間線量は低くなっています。)
置き場での作業員の方も、個別積算計をつけておられ、置き場外と積算線量はかわらない、とのことでした。
その後の集会所での話し合いでは、実際に保管されている様子を見て、見学者の方は、これだけきっちり管理されているとはおもわなかった、との感想を漏らされていました。
ロシャールさんも、非常によく管理されている置き場だとおもう、と感想を言われていました。
その他、チェルノブイリ周辺地域での現在の状況から考えると、末続地区は今後どれくらいまで線量が低くなるのか、という質問などが出ましたが、ベラルーシの立入禁止区域30km圏外近くの地区でも、生活空間では、ほとんどの場所で、0.2 μSv/h以下の程度であり、暮らしは非常に落ち着いていること、また、線量に関しては、空間線量よりも、自分自身の被ばく線量をきちんと把握すること が大切などという話が出ました。
地区内で継続的に積算線量計を装着されている方からは、自分自身は、自分の線量を把握して判断基準ができることによって、とても前向きになることができた。けれど、これは、自分自身で体感して納得したからのこと、他の人には押し付けられないと思うし、押し付けない、というお話もありました。
全体的に、とても前向きに話をすることができたと思います。
なお、末続地区では、公益財団法人 震災復興支援放射能対策研究所(ひらた中央病院)と協定を結び、希望者全員を対象にWBC測定をおこなう予定になっています。
これは、事務手続きの取りまとめや、事前事後の説明などを末続側と私たちで受け持つことを前提として結ばれた協定です。
ただ測るだけでなく、その数値の持つ意味や、対応まで含めて進めていきたいと思います。
並行して、地区内に食品計測器を設置する用意も進めていますが、こちらも、ただ測るのではなく、数値の意味理解と対応まで含めて行えるようにしたいとおもっています。
・今回の経費
・集まりの様子は以下でもご覧頂けます。
ロシャールさんがやってきた(四ヶ月ぶり三度目)(togetter)
・おまけ
今回も、ICRP委員のジャック・ロシャールさん、ICRP事務局のクリストファー・クレメントさん他、海外からの専門家の方が5名ほど参加されました。
まず、地区内の除染現場見学です。
行われているのは、敷地まわりの樹木の枝打ち、細いものについては伐採、落ち葉等の除去、家屋については1階部分の雨樋の洗浄、表土5cm除去、新しい土壌に入れ替え、希望者については、庭木の枝打ちなども行われています。
| (土壌を入れ替えた畑の線量を計測して確認しました) |
線量計を片手に、工事されている方から、作業手順などのお話しを伺うことができました。
| (除染の仕様書を手に質問するロシャールさん) |
お忙しい中、ご協力いただいたことに、心から感謝いたします。
ついで、仮置き場見学です。
仮置き場内は、いわき市のし尿処理施設内に設置されています。
![]() |
| (仮置き場) |
整地された地面上に、地下に浸透しないよう特殊なシートが何重かに敷かれた上に、黒いフレコンパックに入れられた除染廃棄物が保管されています。
フレコンパックには、一つずつにタグがつけられ、いつどのお宅から出たものか、空間線量がいくつであったかなどの情報がきちんと記されていました。
敷地がいっぱいになった後は、上にシート等をかぶせて、保管するとのことでした。
![]() |
| (運び込まれる除染廃棄物) |
フレコンバッグに、線量計をぴったりくっつけると1.2μSv/h 程度の数値が表示されましたが、3mも離れると、0.2μSv/h 以下程度になります。(置き場は山を削っているので、周辺よりも空間線量は低くなっています。)
置き場での作業員の方も、個別積算計をつけておられ、置き場外と積算線量はかわらない、とのことでした。
その後の集会所での話し合いでは、実際に保管されている様子を見て、見学者の方は、これだけきっちり管理されているとはおもわなかった、との感想を漏らされていました。
ロシャールさんも、非常によく管理されている置き場だとおもう、と感想を言われていました。
その他、チェルノブイリ周辺地域での現在の状況から考えると、末続地区は今後どれくらいまで線量が低くなるのか、という質問などが出ましたが、ベラルーシの立入禁止区域30km圏外近くの地区でも、生活空間では、ほとんどの場所で、0.2 μSv/h以下の程度であり、暮らしは非常に落ち着いていること、また、線量に関しては、空間線量よりも、自分自身の被ばく線量をきちんと把握すること が大切などという話が出ました。
地区内で継続的に積算線量計を装着されている方からは、自分自身は、自分の線量を把握して判断基準ができることによって、とても前向きになることができた。けれど、これは、自分自身で体感して納得したからのこと、他の人には押し付けられないと思うし、押し付けない、というお話もありました。
全体的に、とても前向きに話をすることができたと思います。
なお、末続地区では、公益財団法人 震災復興支援放射能対策研究所(ひらた中央病院)と協定を結び、希望者全員を対象にWBC測定をおこなう予定になっています。
これは、事務手続きの取りまとめや、事前事後の説明などを末続側と私たちで受け持つことを前提として結ばれた協定です。
ただ測るだけでなく、その数値の持つ意味や、対応まで含めて進めていきたいと思います。
並行して、地区内に食品計測器を設置する用意も進めていますが、こちらも、ただ測るのではなく、数値の意味理解と対応まで含めて行えるようにしたいとおもっています。
・今回の経費
| 交通費(通訳さん) | 11,300円 |
| お土産代 | 1,320円 |
| ―――――――――――― | |
| 合計 | 12,620円 |
・集まりの様子は以下でもご覧頂けます。
ロシャールさんがやってきた(四ヶ月ぶり三度目)(togetter)
・おまけ
![]() |
| (兜をかぶってニコニコ顔で記念撮影) |
2013年2月3日日曜日
いわき市野菜計測値図示化プロジェクト(2012年)
マップは、いわき市で行っている「自家消費作物等の放射能簡易結果」で公開されているデータを用いて作成しました。
こちらは、自家消費用野菜の検査結果です。流通販売されている野菜のデータではありません。
データの注意事項等はマップ内に注記されていますので、そちらもあわせてご覧下さい。
ご意見、お気づきの点などございましたら、記事へのコメントか、メール ethos.fukushima@gmail.com をお寄せ下さい。今後の改善につなげたいと思います。
マップ化にご協力くださったのは、以下の皆様です。
■いわき市自家消費野菜検査結果 2012年4~9月分
地区別・月別(2012年4月~12月)
こちらは、自家消費用野菜の検査結果です。流通販売されている野菜のデータではありません。
データの注意事項等はマップ内に注記されていますので、そちらもあわせてご覧下さい。
ご意見、お気づきの点などございましたら、記事へのコメントか、メール ethos.fukushima@gmail.com をお寄せ下さい。今後の改善につなげたいと思います。
マップ化にご協力くださったのは、以下の皆様です。
- マップ化 小関さん(@shoko_koseki)
- データ化・グラフ化 torinekoさん(@torineko123)、上海IIさん(@shanghai_ii)
| いわき市自家消費野菜検査結果 2012年4~9月分 |
地区別・月別(2012年4月~12月)
| いわき市全体 | 4月・5月 | 6月 | 7月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 川前 | 4月・5月 | 6月 | 7月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 小川 | 4月・5月 | 6月 | 7月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 三和 | 4月・5月 | 6月 | 7月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 久之浜・大久 | 4月・5月 | 6月 | 7月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 好間 | 4月・5月 | 6月 | 7月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 四倉 | 4月・5月 | 6月 | 7月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 平 | 4月・5月 | 6月 | 7月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 内郷 | 4月・5月 | 6月 | 7月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 小名浜 | 4月・5月 | 6月 | 7月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 常磐 | 4月・5月 | 6月 | 7月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 勿来 | 4月・5月 | 6月 | 7月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 遠野 | 4月・5月 | 6月 | 7月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 田人 | 4月・5月 | 6月 | 7月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2013年2月1日金曜日
安東さんお話会@郡山 質疑応答編
質疑応答
Q1:林業について、森林除染の状況はどうだったか。
A1:森林の除染はしていない。日本のような大規模なものではないが、建物はしているところもある。屋根の葺き替えや、公共施設の周りは表土のはぎ取りなど。
森に入る人が少なくなり、オオカミなどの動物が増えたことにより、狂犬病が増えた。
木材の放射線検査はしている。測りながら使っている状況で、森林そのものの除染はしていない。
Q2:チェルノブイリ周辺の子供たちをテレビで見ると、食品測定などの様子や内部被曝が以前高いなどの情報がよく出るが、国の食品対策はどうなっているのか?
A2:子供の内部被曝が大きい理由は、いくつかの要因がある。
家庭菜園の比率が高いこと。日本では、流通品を食べる人が多い。
口にする食品の種類が限られている。じゃがいもや、乳製品などを摂取することが多い。
食品によって線量が偏在するが、同じ食品を継続的に食べることによるリスクが高くなっている。
もう一つの理由が、貧困などの家庭環境。
お金があれば食材を選ぶことができるが、そうでなければ山で採ったキノコなどを食べさせてしまう。また、親の無関心や、親がアルコール中毒などで注意を払わないなどの事例もある。
政府としての対策はとられている。国営企業なので、検査・出荷などの対策は、統一した対応はとりやすい環境。流通前に検査し、検出された場合は理由も調査し、ただちに対策をとるようになっているとのこと。
一週間ベラルーシ滞在後WBCの検査を受けたが、NDだった。
補足意見1:自分もベラルーシに行ったが、そこで子供たちがじゃがいもの測定をしていた(ブラギンの子供たちの方が丁寧だった)
ベラルーシでは、じゃがいもが70~80(Bq)の規制値。みんな、70以下なら大丈夫だと思っている。日本では限りなくゼロにと、農家のみなさんが涙ぐましい努力をしている。
補足意見2:現在でも子供たち全員が、内部被曝を計測している。子供の保養施設があり、年に一度四週間ほど滞在する。滞在前にWBCを受ける。2~30人は20Bq/Kgを越える子供もいるが、すごく低いという意識。数値の捉え方が日本とはずいぶん違う。
安東さん:それはノルウェーも同じで、基準値以下であれば誰も気にしない。基準への信頼感がある。政府は基準を超えた物は絶対に出荷しないだろうという安心感がある。ただ、時間の経過によるもので、すぐに信頼されていたわけではないと思う。
日本も、国民性の問題にせず、何らかの対策をとれば信頼が得られるのではないかと思った。
Q3:子供の内部被曝の対策について。内部被曝を測ることが重要だと思うが、日本の対策は十分ではないのでは?(東京の方からの質問)
A3:WBCは少しずつ計測されている。特殊な機械なので、まだ全員を測るには足りていない。子供から検査しているが、大多数はND。子供より大人(老人など)が高い。
年間で1mSvを越えるような人はほとんどいない。いても、イノシシやキノコをよく食べるような限られた人。
今ある機械で、頑張って測っているほうではあると思うが、もう少し頑張って欲しい。
Q4:まだWBCでNDではないベラルーシの子供たち。ベラルーシでの対策は?
A4:原因を割り出して、原因食品に対する対策をしている。
私が話を聞いた限りでは、アップルペクチンは推奨されていない。高度の内部被曝では効果があるかもしれないが、日本のように数値が下がっていると効果が限られている。それより、内部被曝の原因を探って、その食品に対する対策をした方が効果的。
補足:四週間セシウムフリーの食事をとることで、内部被曝の数値がずいぶん下がるようだ。
Q1:林業について、森林除染の状況はどうだったか。
A1:森林の除染はしていない。日本のような大規模なものではないが、建物はしているところもある。屋根の葺き替えや、公共施設の周りは表土のはぎ取りなど。
森に入る人が少なくなり、オオカミなどの動物が増えたことにより、狂犬病が増えた。
木材の放射線検査はしている。測りながら使っている状況で、森林そのものの除染はしていない。
Q2:チェルノブイリ周辺の子供たちをテレビで見ると、食品測定などの様子や内部被曝が以前高いなどの情報がよく出るが、国の食品対策はどうなっているのか?
A2:子供の内部被曝が大きい理由は、いくつかの要因がある。
家庭菜園の比率が高いこと。日本では、流通品を食べる人が多い。
口にする食品の種類が限られている。じゃがいもや、乳製品などを摂取することが多い。
食品によって線量が偏在するが、同じ食品を継続的に食べることによるリスクが高くなっている。
もう一つの理由が、貧困などの家庭環境。
お金があれば食材を選ぶことができるが、そうでなければ山で採ったキノコなどを食べさせてしまう。また、親の無関心や、親がアルコール中毒などで注意を払わないなどの事例もある。
政府としての対策はとられている。国営企業なので、検査・出荷などの対策は、統一した対応はとりやすい環境。流通前に検査し、検出された場合は理由も調査し、ただちに対策をとるようになっているとのこと。
一週間ベラルーシ滞在後WBCの検査を受けたが、NDだった。
補足意見1:自分もベラルーシに行ったが、そこで子供たちがじゃがいもの測定をしていた(ブラギンの子供たちの方が丁寧だった)
ベラルーシでは、じゃがいもが70~80(Bq)の規制値。みんな、70以下なら大丈夫だと思っている。日本では限りなくゼロにと、農家のみなさんが涙ぐましい努力をしている。
補足意見2:現在でも子供たち全員が、内部被曝を計測している。子供の保養施設があり、年に一度四週間ほど滞在する。滞在前にWBCを受ける。2~30人は20Bq/Kgを越える子供もいるが、すごく低いという意識。数値の捉え方が日本とはずいぶん違う。
安東さん:それはノルウェーも同じで、基準値以下であれば誰も気にしない。基準への信頼感がある。政府は基準を超えた物は絶対に出荷しないだろうという安心感がある。ただ、時間の経過によるもので、すぐに信頼されていたわけではないと思う。
日本も、国民性の問題にせず、何らかの対策をとれば信頼が得られるのではないかと思った。
Q3:子供の内部被曝の対策について。内部被曝を測ることが重要だと思うが、日本の対策は十分ではないのでは?(東京の方からの質問)
A3:WBCは少しずつ計測されている。特殊な機械なので、まだ全員を測るには足りていない。子供から検査しているが、大多数はND。子供より大人(老人など)が高い。
年間で1mSvを越えるような人はほとんどいない。いても、イノシシやキノコをよく食べるような限られた人。
今ある機械で、頑張って測っているほうではあると思うが、もう少し頑張って欲しい。
Q4:まだWBCでNDではないベラルーシの子供たち。ベラルーシでの対策は?
A4:原因を割り出して、原因食品に対する対策をしている。
私が話を聞いた限りでは、アップルペクチンは推奨されていない。高度の内部被曝では効果があるかもしれないが、日本のように数値が下がっていると効果が限られている。それより、内部被曝の原因を探って、その食品に対する対策をした方が効果的。
補足:四週間セシウムフリーの食事をとることで、内部被曝の数値がずいぶん下がるようだ。
「ふくしまのこれから」安東さんお話会@郡山 文字起こしダイジェスト版
エートスお話会「ふくしまのこれから
チェルノブイリから26年後、ベラルーシで見たこと、聞いたこと、会った人」
日時:2013/1/14(月・祝)14:00~
場所:福島県郡山市 郡山市労働福祉会館
(太平洋側に張りだした低気圧の影響で郡山は大雪に。会場駐車場には、開始時間前にはすでに10㎝以上の積雪があった)
ノルウェーの農業に対する影響について
(スライド:チェルノブイリ事故後のヨーロッパの地図。着色により線量分布が示されている。)
ノルウェーでは局地的な汚染があった。ノルウェーの中のヴァルドレス地方。
土地が痩せていて酪農くらいしかできない。
汚染した土地でなぜ酪農をするのかというと、大切な文化とも言っていたが、それくらいしかやりようがない。
風光明媚な場所で、観光は盛ん。日本で言われている風評被害のようなことはなかった。
行ってきたのは食品安全局と保健所。ここだけでなく、ノルウェー各所にいくつかある。
ここで実際に会った保健所勤務アンヌマリーさんのお話。
ヴァルドレスには放射線測定器がなかった。対策をしなければいけなかったが、中央の対策は遅い。
自分たちで計測器を購入して対策を始めた。
(スライド:保健所の放射線測定器)
これが事故後初めて買った放射線測定器(キャンベラ製)様々な核種の同定ができる。
これを背負って、様々な物を測ってまわった。自分たちで対策をした。
(スライド:保健所の食品計測風景。マリネリの写真)
中にはムース(野生のシカの一種)の肉が入っている。
日本では校正用線源が準備されているが、自分たちでムースの胃の内容物から作った校正用線源を作った。1125Bq/Kg Cs137と書いてある。
大きな関心があったのは、もちろん健康への影響。それはどこでも同じ。
そのあと出てきたのは、産業への影響。
今主要になってきているのは、産業(酪農)への影響。
アンヌマリーさんが強調して話していたのは、自分自身で測るということがとても大きかったということ。
保健所に勤務しているので、アンヌマリーさんが周りの人に説明した。周りの人はアンヌマリーさんが話したことによって信用した。
政府などは何か隠しているんじゃないかと思われたが、保健所にいつもいるアンヌマリーさんが言うことによって信用してもらえた。
(スライド:飼料の写真)
塩にプルシアンブルーが入っている。放牧がポイントなので、プルシアンブルーを塩に混ぜて摂取させる。
プルシアンブルーはセシウムの吸収を阻害させる効果がある。
効果は限定的ではあるし、家畜の種類によって排出率も違うが、自分たちで対策することが重要性を持っている。
(スライド:生体放射線測定の機械。羊に測定器を当てている)
これは、生体の放射線を測定する器械。生きたまま肉の測定が30秒でできる。キャンベラが作っているらしいが、これは日本で使われているとは聞いたことがない。
日本で使用したい人がいればキャンベラに問い合わせればいいのに、と思った。
ノルウェーの基準は600Bq/Kg。そのくらいの数値であれば十分測定できる。
(測定時間を長くすれば、日本の基準でも使えるのではないかと、ノルウェー放射線防護調の方は言っていた。)
600以上計測されたら畜舎で指定期間管理し、その後再計測・出荷される。
手間はかかるが、屠殺された後の廃棄はなくなる。
(スライド:飼料の写真)
牧場。ヤギ・羊・牛などはいいが、トナカイは対策が難しい。餌が特殊。地衣類という1年に1ミリしか育たないセシウムの蓄積しやすい植物を食べる。
現代のノルウェーの線量はどの程度なのか測ってみた。さっきの地図でも一番汚染度が高い地区で0.14(μSv/h)くらい。印象的だったのは、非常に合理的に考えられていること。
地元の人が行政と協力している。現場の声がくみ上げられている。
地元の人が言うには、試行錯誤することが重要な経験だったということ。
対策として必要なことは、まず予防すること。その後生体検査をすること。
予防→検査→対策という流れの繰り返し。
若い世代について。
30代の畜産を始めた女性。家畜の放射能検査については当たり前のことだと感じている。現在でもヴァルドレスの人々はノルウェー平均より10倍放射性摂取量が多いのだが、そのことについてどう思うのかと聞いたら、別にどうも思わないという返答が帰ってくる。
日本では風評被害があると言うと、逆にどうして?と聞かれる。
彼らは、自分たちの地域について、とても誇りに思っている。
アンヌマリーさんたちが放射線防護を続ける理由。
周りの人ががんになったときに、放射線の影響が脳裏によぎることはある。しかし、そう思ったときに、自分たちはできることをすべてやってきたのだと思えるように、これが対策を続ける大きな動機となっている。
放射性物質が降ってきて大変だったけど、と言うが、ノルウェーの人は明るい。
事故があった場所から離れているというのもあるかもしれない。
避難区域がなく、精神的軋轢や葛藤がなかったのではないか。
ベラルーシについて
訪れたのは国境近くのブラギン。原発から30~50Kmのところ。立ち入りが難しい。
5キュリー以上だと、行政区分的には「移住する権利がある」移住選択地域。
ベラルーシでは1キュリー/Km2以上だと何らかの放射線対策が必要とされている(1キュリーは3.7×1010Bq)
事故前は産業として食品加工業などの工場があったが、現在は農業が主産業。
事故で工場が維持できなくなった。
(ブラギンで会った方のビデオ映像)
テルマン村、事故後、人口が半分に減った。人口が減りすぎると産業が維持できなくなる。
この方たちは、現在ではヨーロッパからの支援が入り、乳牛で生計を立てている。
Q:故郷に帰りたかったか?
A:帰りたかった
Q:戻ろうと思ったきっかけは?
A:離れる理由はなかったから、帰る理由もない
戻ったのは、9年後。
一度避難した人は多かった。何年かたって戻ってきた人も多い。理由を聞くと「理由はない」戻りたい気持ちがあったから、戻った。
いつ戻るというのは決められていないので、数年経過してから戻る人もいる。
(セレツ村で会った方のビデオ映像)
近所のおばちゃん方
仕事がないから若い人がいなくなっている。将来がなくなっている。住む家もない。新しい家が建つ可能性がない。
前はコルホースに社宅が建てられたが、今はいくつかの農業企業が合併して大きな農業企業。
今の問題は、若い人の職がないということ。ここは大きい工場があったりするが、住む所がない。
事故直後、ベラルーシの出生率は減った。中絶が増えたのではなく、妊娠を控えた人が多かったから。
その後4~5年で出生率が上昇。原因は、なんらかの出生異常等が起きると言われていたが、時間が経ってみても何も起きなかったから。
ミンスクなどの大きな都市では、石棺から放射性物質が出てくるのではないか、とヨウ素剤が売り切れになることがいまだにあるが、ここではそれは問題にされていない。
職がないことやそのほかの問題の方が大きいと言っていたのが印象的。
(ブラギンの放射線安全管理クラブの子供たちの映像)
食品放射線測定器の使い方を説明して貰う。
てきぱきと、土をついたままのじゃがいもをざっくりと切ってマリネリ容器に詰めていく。
重さを量って、計測器の中へ。
計測結果、50Bq/Kgくらい。
学校の中で、現実的な対応を教えている。放射線とはなんぞやということを話してもしょうがない。
5年ごとの放射線分布マップが学校によく飾られている。
汚染状況というのが可視化されている。森の汚染マップもある。
経年ごとのマップがあることで、時間的推移がわかるようになっている。
日本ではこういうマップはネットでは見かけても日常ではあまり見かけない。
掲示することが大事。日本でもすぐできるのでは?
(営林署の写真)
林業が一般の職業の中で一番被曝量が多い。
何度か基準は変わったが、ここ最近は年間1mSvを越えないよう積算線量計をつけていた。
林の中からサンプルを採取し、線量を計測している。
セシウムの量はここで測定するが、チェルノブイリではストロンチウムも高かったので、ミンスクに送って計測している。
1986年の事故後、ソ連崩壊までは断片的な対応しかとられていなかった。
95年くらいからヨーロッパから援助プログラムがきて対策が飛躍的に進んだ。
ベラルーシでもっとも対策が必要になったのは、内部被曝。
WBCで測って、どうやって内部被曝を下げていくかの対策がとられた。
自分たちで対策をし始めたことによって、徐々に被曝量は下げられた。
福島の事故との比較でよく誤解されているのは、91年まではベラルーシは包括的な対策はとられていなかったということ。
事故直後に対策がとられた日本とはずいぶん違う。
ノルウェーは農業に限定されるが、ベラルーシは非常に複雑。
汚染も大きかったし規模も大きかった。
健康面だけではなく、社会面でも参考になる部分は多いのではないか。
チェルノブイリから26年後、ベラルーシで見たこと、聞いたこと、会った人」
日時:2013/1/14(月・祝)14:00~
場所:福島県郡山市 郡山市労働福祉会館
(太平洋側に張りだした低気圧の影響で郡山は大雪に。会場駐車場には、開始時間前にはすでに10㎝以上の積雪があった)
ノルウェーの農業に対する影響について
(スライド:チェルノブイリ事故後のヨーロッパの地図。着色により線量分布が示されている。)
ノルウェーでは局地的な汚染があった。ノルウェーの中のヴァルドレス地方。
土地が痩せていて酪農くらいしかできない。
汚染した土地でなぜ酪農をするのかというと、大切な文化とも言っていたが、それくらいしかやりようがない。
風光明媚な場所で、観光は盛ん。日本で言われている風評被害のようなことはなかった。
行ってきたのは食品安全局と保健所。ここだけでなく、ノルウェー各所にいくつかある。
ここで実際に会った保健所勤務アンヌマリーさんのお話。
ヴァルドレスには放射線測定器がなかった。対策をしなければいけなかったが、中央の対策は遅い。
自分たちで計測器を購入して対策を始めた。
(スライド:保健所の放射線測定器)
これが事故後初めて買った放射線測定器(キャンベラ製)様々な核種の同定ができる。
これを背負って、様々な物を測ってまわった。自分たちで対策をした。
(スライド:保健所の食品計測風景。マリネリの写真)
中にはムース(野生のシカの一種)の肉が入っている。
日本では校正用線源が準備されているが、自分たちでムースの胃の内容物から作った校正用線源を作った。1125Bq/Kg Cs137と書いてある。
大きな関心があったのは、もちろん健康への影響。それはどこでも同じ。
そのあと出てきたのは、産業への影響。
今主要になってきているのは、産業(酪農)への影響。
アンヌマリーさんが強調して話していたのは、自分自身で測るということがとても大きかったということ。
保健所に勤務しているので、アンヌマリーさんが周りの人に説明した。周りの人はアンヌマリーさんが話したことによって信用した。
政府などは何か隠しているんじゃないかと思われたが、保健所にいつもいるアンヌマリーさんが言うことによって信用してもらえた。
(スライド:飼料の写真)
塩にプルシアンブルーが入っている。放牧がポイントなので、プルシアンブルーを塩に混ぜて摂取させる。
プルシアンブルーはセシウムの吸収を阻害させる効果がある。
効果は限定的ではあるし、家畜の種類によって排出率も違うが、自分たちで対策することが重要性を持っている。
(スライド:生体放射線測定の機械。羊に測定器を当てている)
これは、生体の放射線を測定する器械。生きたまま肉の測定が30秒でできる。キャンベラが作っているらしいが、これは日本で使われているとは聞いたことがない。
日本で使用したい人がいればキャンベラに問い合わせればいいのに、と思った。
ノルウェーの基準は600Bq/Kg。そのくらいの数値であれば十分測定できる。
(測定時間を長くすれば、日本の基準でも使えるのではないかと、ノルウェー放射線防護調の方は言っていた。)
600以上計測されたら畜舎で指定期間管理し、その後再計測・出荷される。
手間はかかるが、屠殺された後の廃棄はなくなる。
(スライド:飼料の写真)
牧場。ヤギ・羊・牛などはいいが、トナカイは対策が難しい。餌が特殊。地衣類という1年に1ミリしか育たないセシウムの蓄積しやすい植物を食べる。
現代のノルウェーの線量はどの程度なのか測ってみた。さっきの地図でも一番汚染度が高い地区で0.14(μSv/h)くらい。印象的だったのは、非常に合理的に考えられていること。
地元の人が行政と協力している。現場の声がくみ上げられている。
地元の人が言うには、試行錯誤することが重要な経験だったということ。
対策として必要なことは、まず予防すること。その後生体検査をすること。
予防→検査→対策という流れの繰り返し。
若い世代について。
30代の畜産を始めた女性。家畜の放射能検査については当たり前のことだと感じている。現在でもヴァルドレスの人々はノルウェー平均より10倍放射性摂取量が多いのだが、そのことについてどう思うのかと聞いたら、別にどうも思わないという返答が帰ってくる。
日本では風評被害があると言うと、逆にどうして?と聞かれる。
彼らは、自分たちの地域について、とても誇りに思っている。
アンヌマリーさんたちが放射線防護を続ける理由。
周りの人ががんになったときに、放射線の影響が脳裏によぎることはある。しかし、そう思ったときに、自分たちはできることをすべてやってきたのだと思えるように、これが対策を続ける大きな動機となっている。
放射性物質が降ってきて大変だったけど、と言うが、ノルウェーの人は明るい。
事故があった場所から離れているというのもあるかもしれない。
避難区域がなく、精神的軋轢や葛藤がなかったのではないか。
ベラルーシについて
訪れたのは国境近くのブラギン。原発から30~50Kmのところ。立ち入りが難しい。
5キュリー以上だと、行政区分的には「移住する権利がある」移住選択地域。
ベラルーシでは1キュリー/Km2以上だと何らかの放射線対策が必要とされている(1キュリーは3.7×1010Bq)
事故前は産業として食品加工業などの工場があったが、現在は農業が主産業。
事故で工場が維持できなくなった。
(ブラギンで会った方のビデオ映像)
テルマン村、事故後、人口が半分に減った。人口が減りすぎると産業が維持できなくなる。
この方たちは、現在ではヨーロッパからの支援が入り、乳牛で生計を立てている。
Q:故郷に帰りたかったか?
A:帰りたかった
Q:戻ろうと思ったきっかけは?
A:離れる理由はなかったから、帰る理由もない
戻ったのは、9年後。
一度避難した人は多かった。何年かたって戻ってきた人も多い。理由を聞くと「理由はない」戻りたい気持ちがあったから、戻った。
いつ戻るというのは決められていないので、数年経過してから戻る人もいる。
(セレツ村で会った方のビデオ映像)
近所のおばちゃん方
仕事がないから若い人がいなくなっている。将来がなくなっている。住む家もない。新しい家が建つ可能性がない。
前はコルホースに社宅が建てられたが、今はいくつかの農業企業が合併して大きな農業企業。
今の問題は、若い人の職がないということ。ここは大きい工場があったりするが、住む所がない。
事故直後、ベラルーシの出生率は減った。中絶が増えたのではなく、妊娠を控えた人が多かったから。
その後4~5年で出生率が上昇。原因は、なんらかの出生異常等が起きると言われていたが、時間が経ってみても何も起きなかったから。
ミンスクなどの大きな都市では、石棺から放射性物質が出てくるのではないか、とヨウ素剤が売り切れになることがいまだにあるが、ここではそれは問題にされていない。
職がないことやそのほかの問題の方が大きいと言っていたのが印象的。
(ブラギンの放射線安全管理クラブの子供たちの映像)
食品放射線測定器の使い方を説明して貰う。
てきぱきと、土をついたままのじゃがいもをざっくりと切ってマリネリ容器に詰めていく。
重さを量って、計測器の中へ。
計測結果、50Bq/Kgくらい。
学校の中で、現実的な対応を教えている。放射線とはなんぞやということを話してもしょうがない。
5年ごとの放射線分布マップが学校によく飾られている。
汚染状況というのが可視化されている。森の汚染マップもある。
経年ごとのマップがあることで、時間的推移がわかるようになっている。
日本ではこういうマップはネットでは見かけても日常ではあまり見かけない。
掲示することが大事。日本でもすぐできるのでは?
(営林署の写真)
林業が一般の職業の中で一番被曝量が多い。
何度か基準は変わったが、ここ最近は年間1mSvを越えないよう積算線量計をつけていた。
林の中からサンプルを採取し、線量を計測している。
セシウムの量はここで測定するが、チェルノブイリではストロンチウムも高かったので、ミンスクに送って計測している。
1986年の事故後、ソ連崩壊までは断片的な対応しかとられていなかった。
95年くらいからヨーロッパから援助プログラムがきて対策が飛躍的に進んだ。
ベラルーシでもっとも対策が必要になったのは、内部被曝。
WBCで測って、どうやって内部被曝を下げていくかの対策がとられた。
自分たちで対策をし始めたことによって、徐々に被曝量は下げられた。
福島の事故との比較でよく誤解されているのは、91年まではベラルーシは包括的な対策はとられていなかったということ。
事故直後に対策がとられた日本とはずいぶん違う。
ノルウェーは農業に限定されるが、ベラルーシは非常に複雑。
汚染も大きかったし規模も大きかった。
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