2014年12月27日土曜日

2014年9月 ノルウェー視察の動画2/Norway visit, Sep 2014 No.2

引き続き、2014年9月7日~12日のノルウェー視察の動画を掲載いたします。佐藤吉宗さん @yoshisatose (撮影・編集)に心から感謝します。
We post some videos of the Norway visit, Sep 2014. We are thankful to Mr.Yoshihiro Sato, filming and editing these videos.

    2014-09-08 トナカイ農家 ネイラ・ヨマさんのお宅訪問(38分20秒)

    2014-09-09 食品監督庁(食品安全庁) スタインシャー地方事務所(27分11秒)

    2014-09-09 レヴァンゲルの羊農家 モッテンさんの牧場にて羊の生体測定(22分23秒)

参考資料/reference materials

佐藤吉宗さんのブログ/Mr.Sato's blog
(2014年)9月のノルウェー農業視察/Norway visit for agriculture, September その1 その2
動画/videos
トナカイ Reindeer short 羊 Sheep
2014-09-08 ノルウェー放射線防護庁のレクチャー

2012年 ノルウェー視察の動画/Norway visit, 2012 その1  その2

2014年12月2日火曜日

第10回ダイアログセミナーのご案内

ICRPが「第10回福島ダイアログセミナー(12月6日-7日)」のプログラムを発表しました。
福島のエートスも参加します。

2014年11月6日木曜日

2014年9月 ノルウェー視察の動画/Norway visit, Sep 2014

2014年9月7日~12日 ノルウェー放射線防護庁(NRPA)の招きにより、福島から5名がノルウェー視察に行ってまいりました。
Five inhabitants of Fukushima visited Norway in 7 - 12 September 2014, at the invitation of Norwegian Radiation Protection Authority (NRPA).

その際の動画を掲載いたします(YouTube)。佐藤吉宗さん @yoshisatose (撮影・編集)に心から感謝します。
Here we post some videos of the visit. We are thankful to Mr.Yoshihiro Sato, filming and editing these videos.

また、今回の視察を企画、お招きくださいましたノルウェー放射線防護庁および ノルウェー政府には、心から感謝申し上げます。
We are sincerely grateful to NRPA and Norwegian Government, cordially planning this visit and inviting us.

    2014-09-08 ノルウェー放射線防護庁のレクチャー(35分15秒)


参考資料/reference materials

佐藤吉宗さんのブログ/Mr.Sato's blog
(2014年)9月のノルウェー農業視察/Norway visit for agriculture, September その1 その2
動画/videos トナカイ Reindeer short 羊 Sheep

2012年 ノルウェー視察の動画/Norway visit, 2012 その1  その2

2014年9月28日日曜日

2014/09/04 末続仮置き場見学会 with ジャック・ロシャールさん ご報告

 9月4日、ロシャールさんの来訪に合わせて、末続地区内にあるいわき市北部衛生センター内、仮置き場の再度の見学を行いました。


 現在、北部衛生センター内には、南部清掃センターで発生した飛灰が、一時保管されており、搬入前から区長を中心に地域の方が、仮置き場の空間線量を測定 しています。
 今回は、保管状況がどうなっているのか、線量計の貸出も受けて、ロシャールさんもご一緒に、地区の希望者の方と確認してきました。
 飛灰は、フレコンバッグに入れられ、さらにその上に、紫外線防止のカバーが掛けられた状況で、一段ずつ棚に載せられていました。
 一袋ずつ、発生した日付が記載されています。
 実際に保管状況を確認すると同時に、線量計でフレコンバッグのすぐ側で測ってみて、また、さらに少し離れた場所でも測ってみて、距離が離れると放射線量はぐっと下がることなどを確認しました。
 定期的に測定された置き場内の空間線量は、いわき市とも共有され、専門家による解析を受けた上で、説明とともに先日の回覧で回されました。

 仮置き場見学が終わった後は、集会所でロシャールさんとお話しをしました。
 ロシャールさんからは、また末続に来られて、顔なじみとなった皆さんとお会いできて嬉しい、との挨拶がありました。
 その後は、順々に近況報告や疑問・質問コーナーです。
 区長からは、D-shuttleによる外部被ばく測定が行われていることや、仮置き場に一時保管されている飛灰による影響があるかどうかをきちんと確認するためにも、自分たち自身できちんと測ることは必要だと思う、という話がありました。
 この集まりの中で、これまで自分で測定を続けてきたお母さんから、若い人たちにもこういう集まりに来てもらうよう、自分たちも声をかけたりできることをしたい、という声が出たことが、一番の収穫だったと思います。
 今も、地区内に若い人はほとんど戻ってきておらず、地域に残られている方の一番の関心事はそのことです。
 戻る、戻らないは、それぞれの判断だし、どうしろ、というつもりもないけれど、ただ、こういう集まりがあることを知って欲しい、という声の向こう側には、おそらく、震災の後3年以上をかけて自分たちが知ってきたこと、体験してきたこと、わかってきたことを、若い世代の人たちとも共有したい、共有して欲しいという思いがあるのだと感じました。
 若い人たちと状況を共有するために、自発的に、自分もなにかしたい、と仰ってくださる方が出てきたことは、本当に嬉しいことでした。
 一挙に解決策があるわけではないですが、その場にいた方たちが、自分たちの言葉に自信を持って話されるようになっていることは、とても明るいことと感じられました。
 ロシャールさんとの再開を約束して、集まりは和気藹々と終わりました。



今回の事業費

宿泊費 12,600円
飲み物代 1,994円
――――――――――――
合計 14,594円

2014年9月23日火曜日

2014/08/23 いわき市末続地区 WBC、外部被ばく測定説明会 ご報告

 8月23日(土) 末続集会所にて、3回目のWBC測定結果説明会と、D-shuttleの測定による外部被ばく結果説明会が、午前と午後にわけて行われました。
 今回も、データ解析と説明は、福島県立医科大学の宮崎真先生がしてくださいました。



 WBC測定は、去年から数えて3回目になります。
 5月に行われた仮置き場見学会のあとのお話し会の時に、今年も山菜を食べた後の結果を知るために測りたい、という地区の方からご要望をいただき、7月11日(金)12(土)の2日間かけて、ひらた中央病院で実施しました。
 参加者は39名、移動のためのミニバスを区長が手配、運転していきました。
 測定の回数を重ねるごとに、検診になれた方も増え、遠足さながらの雰囲気のようでした。
 みなで検査に行くという機会を通して、放射能のことを含めて、顔を見ながら話す時間が取れるということにも、大きな意味があるように感じています。
 測定結果は、全員がNDでしたが、測定の時に今年の山菜の摂取について実施したアンケートの結果では、今シーズンは、山菜を食べたと言われる方が半数以上を占め、震災前と同じかそれ以上の量の山菜を食べたという回答も複数ありました。
 説明会の際に出る質問も、自分たちの食生活とWBC測定について、的を絞ったものが多くなりました。それでも、体内に入った放射能は蓄積するのか、という問いは今回も出ました。
 体内に入ったとしても、セシウムは、摂取を続けない限りは、必ず排出されることが、宮崎先生から説明されました。
 同じ質問は何度も出るのですが、その度に、粘り強く何度も答えて下さっている宮崎先生には、感謝です。
 こうした地味で、地道な部分が、地域での信頼を得るには、とても重要なのだと、私は思っています。
 そのおかげで、自分たちで測って確認して、食べる、ということが、一部の方の中にはしっかりと根付きつつあることを、今回も強く感じました。
 また、今回の集まりでは、地域の方の中から、最終的にはWBCで確認できるにしても、だいたいのところでいいので、もっと近場で食品を測定できるようにしたい、という要望がでました。
 細かい数値の高低や正確さばかりを追求してかえって数値に振り回されるのではなく、自分たちの食生活を自分たちで把握するために、だいたいのところでいいので知りたい、という声が、地区の複数の方から自発的に出た、ということは、私にとっては、非常に印象的なできごとであると感じられました。
 せっかくいただいたご要望なので、実現できるための段取りを、現在、地区の方と相談しながら進めています。

 午後からの外部被ばく測定結果説明会も、4月から数えて、3回目になります。
 まずは、全体説明として、末続地区の測定結果の概要が説明されました。
 末続地区内では、これまでの測定値に基づく年間推定追加被ばくが年間1ミリシーベルトを超える人は、現在のところ、ひとりもいません。
 また、外部被ばくも内部被ばくと同じで、細かな上下ではなく、全体の積算値で考えることが大切、ということなどが説明されました。
 その後、結果は、個人ごとのグラフで返されました。
 外部被ばくは、個人のライフスタイルによって差が出るため、その後は個人ごとの説明になります。
 グラフを見ながら、気になる部分がある人や、もっと知りたい人に対して、個別の解説をしていきます。
 その場で原因がわからないときは、後日、空間線量の測定などを行うことなどもします。
 グラフと、自分の行動記録を照合し、空間線量としては高めの場所に行ったときに実際に滞在したときの測定値はどれくらい変わるのか、という確認に利用される方も複数いらっしゃいました。
 ご自宅周りの線量を不安に感じられている方も、行動記録とグラフの動きを重ね合わせることで、もやもやとした不安が整理されるような印象があります。
 末続地区内では、畑仕事などでずっと屋外にいらっしゃる方でも、現状は推定追加被ばくで1ミリシーベルトを超えないという結果が出ていることもありますが、地区の全体像がこうして示されるということにより、かかっていた靄が少しずつ晴れていっているのではないか、と感じています。
 集まった人数は、8~9名と少なかったのですが、皆さんの表情がとても明るいものであったことが印象的です。



今回の収支報告

交通費 10,000円

2014年8月24日日曜日

ご寄付ありがとうございます。(2013年4月-2014年3月)

気づけば4回目の秋がすぐそこまで来ています。今年の夏はなんとも変な天気が続きました。

先日こちらで、「エートス郡山」の活動休止のご報告をさせていただきました。
元々掲げていた「できることを できる範囲で」という私たちの取り組みの中で
それぞれが日常を暮らす中で、この活動が必要ないと考えられるようになったことは、本当に喜ばしいことです。
皆様方のご寄付を使わせていただき、郡山での活動が行われ、そして終えていくこと。
それも一つの「成果」なのだと思っております。


福島のエートスは、引き続きいわきを中心に活動を継続しています。
「継続しています」といいつつ、実際には自分たちが表立って(主導的に)何かの活動をしているというよりも、そこで暮らしていらっしゃる人、または戻ろうかどうしようかと考えている人たちの取り組みのお手伝いと縁の下の力持ちのような役割を果たしているという具合です。
今後も「できることを できる範囲で」のスタンスで、様々な取り組みを続けていこうと考えています。

さて、なかなかご寄付についてのご報告ができず心苦しく思っておりましたが、今年の3月末までに多くの皆さんからご寄付を賜りました。
2013年4月1日より2014年3月31日までに
のべ36組の個人または団体の皆様方より合計657,400円のご寄付をいただきました。
寄付をしてくださった皆さん、本当にありがとうございます。
おかげさまで当面の経費についてはほぼ心配のない状況となっております。
これまでの皆様のお気持ちに心より感謝いたします。
今後とも変わらず見守って頂けますと幸いです。
(収支のご報告は、今後も適時にこのサイトにてさせて頂く予定です。)

以下は、ご寄付くださった皆さん(個人・団体)のご芳名です。
*お名前と金額は、法人・団体の方を除き、匿名やイニシャル等、ご本人様のご希望にそった掲載をさせて頂いております。

ご寄付頂いた方々

2013/04/01-2014/03/31

東京都R.H様 5,000円
東京都M.O様 非公表
兵庫県友重様 5,000円
神奈川県A.B様 非公表
福島県川畑様 5,000円
千葉県株式会社タックス・エンタープライズ様 10000円
東京都横内様 30,000円
富山県H.H様 10,000円
神奈川県資生堂リサーチセンター 新領域研究開発センター未来椿プロジェクト様 10400円
鳥取県Y.Y様 10,000円
茨城県Y.Y様 10,000円
東京都K.K様 30,000円
神奈川県H.K様 10,000円
兵庫県K.M様 非公表
東京都木原様 3,000円
東京都H.H様 10,000円
北海道 匿名希望様 3,000円
新潟県竹下様 非公表
群馬県Y.I様 非公表
埼玉県M.K様 非公表
東京都M.T様 10,000円
愛知県T.Y様 30,000円
神奈川県A.B様 非公表
東京都A.K様 5,000円
静岡県川本様 5,000円
東京都Y.K様 30,000円
神奈川県資生堂リサーチセンター 新領域研究開発センター未来椿プロジェクト様 1,000円
神奈川県A.B様 非公表
神奈川県M.K様 20,000円
神奈川県H.K様 10,000円
北海道 匿名希望様 3,000円
滋賀県西田様 10,000円
静岡県川本様 5,000円
兵庫県K.M様 10,000円
神奈川県A.B様 非公表
東京都A.K様 5,000円



◆お寄せ頂いたメッセージの一部 
私事ですが、2012年にお会いした後、何度か福島県内で片付け等の活動に参加するようになりました。
「ここは見捨てられてっから」「放射能の米なんて誰も買わねえ」
そう目の前で言われた時、私はとっさに何も言えませんでした。
でも私も今度は、「私たちは買います」とちゃんと言おうと思います。

活動の実態を知って。この寄付金を食品測定器の購入に使ってほしいと思った。

山形県の日本海側出身で福島、特に浜通りのことは何も知らずにいましたが、
TV越しながら初めていわきの海や里山を見て、本当によいところなんだと思ったことがきっかけです。

継続しております。生活のことですので、長い活動になるかと思います。
わたしもその心構えで支援の気持ちを持ち続けたいと思っております。
みなさま、どうぞお疲れの出ませんよう、お体に気を付けてくださいね!

前回の寄付から間があいてしまいましたが、これからも継続して応援させていただきたいと思っております。

いつもツイッターで見ています。
エートスさんの活動に勇気づけられて元気が出ます。
活動の報告もいただきましてありがとうございました。
拝見させていただきました。暑くなりますので皆様お大事にお過ごしください。

前回寄付した時からこれまでの活動報告などをHPで拝見し、
改めて活動の趣旨に賛同し、また、貴重な成果を得られていると感じた。
微力ながら支援したいと思った。

少しばかりですが寄付させていただきました。
海外視察や活動報告の動画などを拝見し勉強させて頂いています。
難しい問題に対し、市民の手で活動を立ち上げ運営する中で色々とご苦労もあるだろうと思いますが、
貴重な成果を得られていると感じました。微力ながら応援いたします。

何のお手伝いも出来ていないので、自己満足の為です。

あじさいが咲く頃にまた寄付させていただこうと思っていました。

食品計測器の導入で、より実践的な取り組みが進んでいくと良いですね (⌒-⌒)
以前のように家庭菜園や山菜獲りを心から楽しめる日が、一日も早く戻って来ますように。

活動の主旨に賛同し、微力ながらお役に立てればと。

いつからかどなた経由だったかもう忘れてしまったのですが...
ツイッターで皆さんがつぶやかれる内容をずっとリストに入れて読んでいまして。
とても勉強させていただいています。そのささやかなお礼です。応援しています。

息の長い活動が必要になるかと思いますが、少しでも協力できれば幸いです。
ささやかながら応援しております。

暑いですが、みなさまどうぞお体を大切になさってください。
今年も福島の桃を食べに行きます。

ツイッターで、ご活動の内容を拝見し、微力ながらご支援差し上げたいと思いま
した。些少ですがご活動のお役に立てたら幸いです。

今年は大きな台風が多くて、震災被災地での新たな被害もあり、心配しております。
また台風が迫ってきていますが、くれぐれもお気をつけてください。

私も出来る範囲で支援を続けていきます。

遠方から応援してます(^_^)/

これからも継続して支援できればと思っています。

いつも領収書と一緒にメッセージやお写真をお送り頂きありがとうございます。
お手間をおかけしているのでは…と思いつつも楽しみにしてしまっている自分がおります。
皆さまのますますのご活躍をお祈り申し上げます。

この活動がいつまで必要とされるのだろう、と思いますけれど、
少なくとも今しばらくは必要とも思いますので、
どうぞ皆様御身体に気を付けつつ続けられますように。

間があいてしまいましたが、継続です。

2014年8月18日月曜日

第9回ダイアログセミナーのご案内

ICRPが「第9回福島ダイアログセミナー(8月30日-8月31日)」のプログラムを発表しました。
福島のエートスも参加します。

2014年8月5日火曜日

エートス郡山 活動休止のご挨拶

 2011年3月11日の震災・原発事故から丸三年が過ぎ、四年目となりました。
 ここ郡山周辺でも、原発事故直後一年くらいは不安の声を多く聞きましたが、昨年あたりからはそのような声も小さくなり、震災前と同じような生活を送られている方が数多くいらっしゃると感じるようになりました。
 エートス郡山は、“自分たちも学びながら「放射線のものさし」が持てるように”と、有志が集まり自主的に勉強会を企画しました。
 少人数での勉強会となりましたが、2012年7月と11月に緑ヶ丘で勉強会を行い、参加者のみなさまはそれぞれ多少なりとも放射線についての知識を得られたのではないかと思っております。
 また、放射線についての不安な思いを気兼ねなく話せる「場」を提供し、忌憚なく話し合いができたということが、一番効果があったように感じました。
 私たちはこのような勉強会を続けていく予定だったのですが、メンバー全員が昨年から仕事や家庭に多忙となったことから、実質的に活動を休止せざるを得ない状況になってしまいました。
 現在の郡山では多くの市民が落ち着いた状況で日常の営みを回復しています。外面的なところもあるのかもしれませんが、震災当時に比較して放射線に関する多くの正しい知識が届いてきているということなのではないかと思っております。
 放射線に関する情報が錯綜している中で自助努力のひとつとして始まった勉強会ですが、これを開催しなくてもよい状況になったということは、喜ばしいことだと感じております。

 ここに至るまで、数多くの方々から多大なるご協力とご支援をいただきましたことに心より感謝申し上げます。
 これからも、一郡山市民、一福島県民として、何かしらの形で地域とともに歩んで行けたらと思っております。
 エートス郡山は活動を休止いたしますが、今後とも福島のエートスをご支援いただけますよう、よろしくお願いいたします。

エートス郡山 一同

2014/7/14 第三回福島のエートス総会ご報告

 平成26年7月14日、第三回福島のエートス総会を開催し、以下の通りの議案が決まりました(PDF)。

2014年6月8日日曜日

ノルウェーの動画

 2012年秋のノルウェー・ベラルーシ視察の際の記録動画を、順次公開してまいります(YouTube、字幕つき)。

 ノルウェー視察の動画公開にあたり、ご協力くださったのは、以下の皆様です。
  • 撮影:熊倉次郎さん
  • 編集・字幕:佐藤吉宗さん(@yoshisatose)
ご協力に心から感謝申し上げます。

    2012年10月1日午後/酪農農家 クリスティアンさんの牧場にて(35分14秒)

    2012年10月2日午前/アンヌ・マリーさんの働いていた保健所(18分35秒)

    2012年10月2日午前/クヌートさんの牧場にて羊の生体計測(22分42秒)

2014年6月2日月曜日

2014/5/12 末続仮置き場見学会およびお話会 ご報告

 さる5月12日(月) ICRPのジャック・ロシャールさん、福島医大の宮崎真先生、京都女子大学の水野義之先生をお迎えして、末続北部衛生センター内の仮置き場見学会と、その後、場所を末続集会所に移してお話会を行いました。
 北部衛生センター内では実際の保管の様子と、線量が実際にどれくらいあるのか測定して、確認してみました。
 集会所に場所を移してのお話会では、区長から週に2回、末続地区の役員が交代で測定している仮置き場の線量の報告が行われ(置き場内7カ所をそれぞれ5回測定して平均値を出すため、毎回半日かかりになると言われていました。)、その後、個別の相談などのお話がでました。
 ちょうど山菜の時期ということもあり、話題の中心は、山菜のことになりました。
 去年測って確認したところと同じところのものは今年はどうなのだろうか、基準値以下だったけれど、数値が検出されたものをご主人は食べると言うけれど、奥さまは食べさせたくなくて、夫婦喧嘩になってしまう、などというお話がでました。
 皆さん、心配な食品は測れば良い、ということはよくご存知で、ほとんどの方が自分で測定に持って行かれていました。
 しかし、問題は、山菜のように少量しかとれないものを、毎回毎回測定に持っていくのは大変であること、また、いくら測定しても、測定したものそのものを食べるわけではないので、不安が残るという点でした。
 こうした問題については、WBCを受ければ実際に摂取した量がわかります、とのお返事に、会場に来ていた皆さん、大きく頷いていました。

 これまでに既にWBCを受けているため、とても積極的で、自分は山菜を食べたいから、WBCを今度もぜひ受けたい、次はいつ測定するの、とのリクエストをいただいたので、またWBC検査をする機会をセッティングすることにしました。
 今食べた山菜は7月頃までにWBCで測定すれば、どの程度摂取したか、あるいは、摂取していないのか見えるはず、と宮崎先生からアドバイスをいただいて、その日程で現在調整しています。
 食品測定についても、皆さんすっかり馴染んでいらっしゃる様子でしたし、また、測定に振り回されるのではなく、測定を自分たちの生活に活かすやり方が根付きつつあることに、とても心強く感じました。
 地区の方から自発的な声があがるようになったこと、そして、「山菜を食べたいから、WBCを受ける」と明るい声での要望をいただけたことが、今回のなによりの収穫であったと思います。

 さて、今回は、ノルウェーからの訪問団9名に加えて、ICRP関係者、行政関係者、ボランティアさんなど、ゲストが総勢20名を越える大人数となりました。
 末続の皆さんは目を丸くしていらっしゃって、ちいさな集会所で、少し窮屈な思いをさせてしまったかもしれません。
 けれど、集会所の雰囲気はとても明るく、みな、関心を持ってきて下さっていることがわかる、熱気ある雰囲気でした。
 それぞれ、まったく異なる国、背景、専門の人たちですが、皆さん、力になりたいと思って来て下さっていることが、ほとんど初対面の人間だらけの会場の雰囲気を不思議に明るく、一体感のある、やわらかいものにしていたように思います。

 これで劇的になにかが変わるわけでないのですが、事故から3年を経て、こうした多種多様な人たちが互いの気持ちを持ち寄る場をつくることができたことは、個人的には、とても嬉しく思いました。
 あの場においでくださった皆さん、あの場を作ることを支えて下さった皆さん、心から感謝のきもちをお伝えしたいと思います。
 ありがとうございました。

今回の収支報告

(お土産代が多いのは、ノルウェー訪問団などゲストの方へのお土産のためです。)

昼食代 11,460円
お土産代 57,096円
インク・紙代 6,542円
送料 4.352円
交通費 42,810円
――――――――――――
合計 122,260円


おまけ

ロシャールさんが5月が誕生月だったということで、前日の夜、みんなでケーキでお祝いしました。

2014年5月7日水曜日

ベラルーシの動画

 2012年秋のベラルーシ視察の際の記録動画を、順次公開してまいります(YouTube、字幕つき)。

 公開にあたり、ご協力くださったのは、以下の皆様です。
  • 撮影:江川紹子さん(@amneris84)
  • 編集:birdtakaさん(@birdtaka)、Sakai Kazushigeさん(@apo2r)、torinekoさん(@torineko123)、Yoshihiro Satoさん(@yoshisatose)
ご協力に心から感謝申し上げます。

    ブラギン中央病院・衛生管理局にて(21分06秒)

    コマリン家畜病院にて その1(16分52秒)

    コマリン家畜病院にて その2(16分14秒)

2014年5月4日日曜日

第8回ダイアログセミナーのご案内

ICRPが「第8回福島ダイアログセミナー(5月10日-5月11日)」のプログラムを発表しました。
福島のエートスも参加します。

2014年1月4日土曜日

2014/1/1付 東京新聞 新年企画「新日本原発ゼロ紀行」 (1)福島編  について

 2014年1月1日東京新聞「新年企画「新日本原発ゼロ紀行」(1)福島編 」に特報部榊原崇仁記者の署名入りで、福島のエートスに言及した記事が掲載されました。
 この記事に関連して、東京新聞の榊原記者からは取材の申し込みを頂戴致しましたが、以下のような理由でお断り致しました。
 安東から榊原記者へ宛ててのメール全文を以下に掲載致します。


東京新聞特報部 榊原崇仁様

 福島のエートス 安東です。
 取材のお申し込み概要、お送り下さいまして、ありがとうございました。
 拝読致しましたが、失礼ながら、私どもの活動に対するご理解が浅いのではないかとの懸念が拭えません。
 一例をあげますと、「自己統治」などという言葉は、私どもは用いておりません。
 「自己統御」という言葉は私の論文中で記しましたが、榊原様がお使いになったような意味合いではございません。
 また、榊原様が私にお聞きになりたいと書かれていることは、報道のプロフェッショナルの方でありますなら、現地に足を運んでいただき、私どもの活動の実際をご取材の上、ご自分でご確認いただくべきものと思っております。
 また、取り上げられる場合、私たちの活動に対する「評価の声」も掲載するとのことですが、現地で実際になにが行われているか、なにが問題となっているか、どのような状況なのか、足を運んで現場の状況を確認もされていない方に、評価をいただく必要もございませんし、そのようなものを掲載しようとされる記事の意図を理解しかねます。
 上記の理由で、取材は、お断り致します。

安東


 本文中に記載してあります「自己統御」という言葉は、私が以前に書きました文章(「エートス(実用的放射線防護文化)の構築にむけて」)中で用いた言葉ですが、榊原記者はそれを「自分たちの社会を自分たちで治める」とご理解になっていましたので、その点をご指摘したものです。
 榊原記者からの取材要望書は、ロシャール氏と私たちの関係性に触れ、「日本ではどういう実践がなされているか(福島のエートス様の活動の詳細)、当事者の安東様は手応えをどう感じているか、また上記の懸念や批判についてどうお考えになっているか」との回答を求めるものでありました。
 私どもの活動のもっとも重要なところは、第一に現地での生活を改善することです。現地でなにが行われているかの確認もしないで与えられている批判に対する考えを求められることに困惑し、上記のような理由で、取材をお断り致しました。

 榊原記者がお書きになった記事は、事実関係の調査確認はほぼ行わず、コリン・コバヤシ氏の主張に全面的に依拠し、私ども「福島のエートス」 の活動が「海外からの伝道師」に関連する怪しいものであるかのような雰囲気を漂わせるものとなっております。
 「福島のエートス」は、福島県いわき市に在住する住民の一人である私安東が2011年11月頃に立ち上げた、会員数10名に満たない小さな団体です。
 会員は、みな、福島県内在住者で、これを専業としている人間はおりません。
 活動は、そこに暮らす自分たちで測り、知り、互いに話し、必要に応じて専門家の助言を得ながら対処することを基本としております。
 ロシャール氏は、何度も足を運んでくださっていますが、あくまで、専門家のおひとり、ゲストとしてです。
 活動を組み立て、実際に行っているのは、私をはじめとする現地の人間です。
 榊原記者は、取材申込書内で「専門性の低い住民の手で放射線が管理できるのか」とも書かれており、そもそも住民自身の判断力に疑問を持っておいでのようでした。
 このご懸念については、ご自分の目で確認して頂くのがもっとも間違いございませんので、私は、「ご自分で足を運んでご確認ください」と申し上げましたが、おいでにならず、元日付けの記事が掲載されました。
 私どものこれまでの活動については、当サイト内にも記録がございますし、有志の方が以下に情報を整理してまとめてくださっております。
被災地域において、そこに暮らす住民が自発的に立ち上げた活動に関して、さも怪しい活動を行っているかのようににおわせる当該記事を執筆、掲載した東京新聞特報部および榊原崇仁 記者には、抗議すると共に、今後、このような「被災地いじめ」の記事を掲載することがないよう要望致します。

2014年1月4日 福島のエートス代表 安東量子

※1月7日追記 本日付中日新聞にも「原子力ムラ「安心」吹聴 「健康心配なし」講演重ね復権図る」の見出しで同記事が掲載されました。