現在、北部衛生センター内には、南部清掃センターで発生した飛灰が、一時保管されており、搬入前から区長を中心に地域の方が、仮置き場の空間線量を測定 しています。
今回は、保管状況がどうなっているのか、線量計の貸出も受けて、ロシャールさんもご一緒に、地区の希望者の方と確認してきました。
飛灰は、フレコンバッグに入れられ、さらにその上に、紫外線防止のカバーが掛けられた状況で、一段ずつ棚に載せられていました。
一袋ずつ、発生した日付が記載されています。
実際に保管状況を確認すると同時に、線量計でフレコンバッグのすぐ側で測ってみて、また、さらに少し離れた場所でも測ってみて、距離が離れると放射線量はぐっと下がることなどを確認しました。
定期的に測定された置き場内の空間線量は、いわき市とも共有され、専門家による解析を受けた上で、説明とともに先日の回覧で回されました。
仮置き場見学が終わった後は、集会所でロシャールさんとお話しをしました。
ロシャールさんからは、また末続に来られて、顔なじみとなった皆さんとお会いできて嬉しい、との挨拶がありました。
その後は、順々に近況報告や疑問・質問コーナーです。
区長からは、D-shuttleによる外部被ばく測定が行われていることや、仮置き場に一時保管されている飛灰による影響があるかどうかをきちんと確認するためにも、自分たち自身できちんと測ることは必要だと思う、という話がありました。
この集まりの中で、これまで自分で測定を続けてきたお母さんから、若い人たちにもこういう集まりに来てもらうよう、自分たちも声をかけたりできることをしたい、という声が出たことが、一番の収穫だったと思います。
今も、地区内に若い人はほとんど戻ってきておらず、地域に残られている方の一番の関心事はそのことです。
戻る、戻らないは、それぞれの判断だし、どうしろ、というつもりもないけれど、ただ、こういう集まりがあることを知って欲しい、という声の向こう側には、おそらく、震災の後3年以上をかけて自分たちが知ってきたこと、体験してきたこと、わかってきたことを、若い世代の人たちとも共有したい、共有して欲しいという思いがあるのだと感じました。
若い人たちと状況を共有するために、自発的に、自分もなにかしたい、と仰ってくださる方が出てきたことは、本当に嬉しいことでした。
一挙に解決策があるわけではないですが、その場にいた方たちが、自分たちの言葉に自信を持って話されるようになっていることは、とても明るいことと感じられました。
ロシャールさんとの再開を約束して、集まりは和気藹々と終わりました。
今回の事業費
宿泊費 | 12,600円 |
飲み物代 | 1,994円 |
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合計 | 14,594円 |
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