2011年12月8日木曜日

ジャック・ロシャールさんとの往復書簡 その1 (日本語版)

#1 コウタ・ナカヒラからジャック・ロシャールへ
2011123

親愛なるロシャール様、

1128日に福島で開催された日本国政府の作業部会討論会での御参加・御発表、誠に有り難うございました。私はボランティアの翻訳者で、あなたのご見識やご意見を福島の皆さんに紹介しようとしています。

あなたが発表で使用されたスライドの19ページについて質問があります。そこには“灰による菜園の汚染を抑える”と書かれていましたが、この“灰”の意味が分かりません。これは森林火災の灰ですか、それとも暖炉で出た灰を菜園の肥料に使用したということなのでしょうか?

ご協力に予め謝意をしめして。

敬具
コウタ・ナカヒラ




#2 ジャック・ロシャールからコウタ・ナカヒラ
2011124

親愛なるコウタ、


ベラルーシの村々で多くの人々はまだ薪ストーブで暖をとり食べ物を調理しています。森の木材は汚染されており、その灰の汚染も問題です(1キログラムあたり数万ベクレルにものぼります)。ETHOSプロジェクト以前、人々は灰を肥料として菜園にまいていました。彼らが灰の高レベル汚染に気付くと、それを肥料に使うのを止め、農地から離れた場所に穴を掘って捨てました。つまり、この文章が意味するのは、汚染された暖炉の灰を菜園の肥料として使用することを止めて食物の汚染を低減するよう村民自身が行動をとった、ということです。

これでお分かりのことと思います。さらに翻訳にあたって説明が必要な場合は、躊躇なくご連絡下さい。

敬具
ジャック

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